聖書がわかれば世界が見える(池上彰)を読んでの感想
この本はそのタイトル通り、世界で起こっている様々な紛争や出来事の意味がわかってきます。
無知の僕でも少しは理解できたかと。
アメリカやEUなど、世界に大きな影響力を持っている多くの国が、聖書を崇拝する宗教信者のため、世界で起こっている紛争や出来事に関連してくるんだなと。
十字軍の遠征からパレスチナ紛争などなど。最近ではロシアのウクライナへの侵攻にも聖書や宗教の問題が関わっていることが解説されています。
旧約聖書と新約聖書に書かれているエピソードもいくつか紹介されていて、とても興味深かったです。
キリスト教だけかと思っていました
まず最初に驚いたのが、聖書と言うとキリスト教に関することだと思っていたけど、
この3つの宗教に聖書が関連しています。
旧約聖書や新約聖書の違いも、上記3つの宗教の違いで理解できます。
旧約聖書や新約聖書に書かれているエピソードや物語なども色々解説してくれているので、それだけでも色々楽しめた感あります。
歴史好きな僕にとっては、興味をそそられた内容でした。
沢山のエピソードが書かれているようですが、聖書に関する本を読んでみたいと思いましたね。
その中でも印象に残ったのが、アダムとイブの息子の話です。
日本人でもアダムとイブの話は聞いたことがあると思いますが、僕もその一人。
でも、そのアダムとイブに二人の息子がいたことは、あまり知られていないんじゃないかな。
カインとアベルという兄弟なんですが、実は人類初の殺人を起こしたというんですね。
何でも、神様へ貢ぎ物をしたのに興味を示されなかったことを恨み、弟のアベルを殺してしまうというエピソード。
そんなことで、人類の祖先は簡単に兄弟を殺してしまうのかという驚きの内容でした。
ついでに、兄のカインはその後、神に追放されますが、追放された先で子供を作ったそうです。
アダムとイブしかいないはずなのに、どこで人間の女性が出てきたのか不思議です。
アダムとイブは、女の子も産んでいたという説が有力らしいですが、それでも兄弟同士でってことになってしまいますしね。そこらへんは、曖昧なようです。
ユダヤ人迫害の理由
あと、ユダヤ人が迫害を受けてきた理由ですね。
ドイツによるホロコーストが有名ですが、なぜ、そんなにもユダヤ人は迫害を受けなければならないのか?
端的に言うと、キリストを処刑する際に、多くのユダヤ人がそれを支援したことによる。
キリストを処刑するにあたって、ユダヤの民が「その血の責任は、我々とその子孫にある。」と新約聖書のエピソードの中で書かれていることが発端のようです。
日本人の僕には理解できませんが、それくらい聖書に書かれている内容が影響力があるということなんですね。
他にも勉強になったことがたくさんありますが、長くなってしまうのでこの辺で。
まとめ
聖書が世界の主要国で信仰され、その影響を与えていることを知る。
宗教と政治、お金、色々な要素が関連し、その為に紛争や様々な争いが起きている事実。
人々を救うためにあると思う宗教ですが、それぞれの解釈次第で悲しい出来事が起きてしまうことを学べました。
宗教観念の低い日本人には理解しがたいかもしれませんが、そのためにも理解を深めておく必要があるかと。
日本は仏教の国ですが、一読しておくと世界の情勢が少し理解できるかと思います。